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それは今からさかのぼる事、数年前。まだ残暑が厳しい日であった。
私と友人タケシの二人は、その日も競馬場に入り浸たっていた。
太陽のジリジリとした陽射しとは逆に、私たちの財布は真冬のごとくであった。
それでも逆転の一発を信じて、額の汗を気にもしないで競馬新聞を睨みつけていた。
その時、タケシが1枚のプリントアウトされた競馬データを渡してきた。
「その指数、当たると聞いたのだけど・・・、ダメだ」
はじめ、そのデータを何気なく見ていた私は、
「・・・えっ?」
タケシはデータ上で、入賞馬に赤丸をしていた。
その赤丸をよく見ると、ある一定の法則に並んでいるようだった。
線を1本データに引くことによって、その法則はより鮮明に浮かび上がってきた。
「なあ、これらとこれらを買っていたら、全レース的中だよな?」
あまりにもくっきりと浮かび上がったその法則に、自分でも信じられずタケシに問いかけていた。
「……、……」
しばらくデータに目を落としたままのタケシ。
私も、もう一度そのデータに視線を移して確認を始めた。
「おっ、おぉっ…、おおおぉぉぉー」
突然タケシが奇声をあげる。
周囲の人が何事かと振り返る。
私も数歩、後ずさりした。
「なんだコリャ!」
タケシは目をパチクリさせながら、私の顔を覗き込んできた。
これが『ステディー大作戦』の芽を見つけた瞬間であった。
その日、その法則どおりに馬券を購入すると、5戦4勝。
回収率にすると130%超えを記録した。
その法則が、輝きはじめた。
これ以降、私とタケシは自ら予想をするのをやめた。
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- 2007/01/19(金) 22:08:59|
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